NCBのSDGs

西日本シティ銀行のSDGs達成への取組み

SDGs達成を通じた街づくりを 楽しみながら体験できるカードゲーム

Last Update | 2020.05.21

SDGs啓発アイデア創発型ワークショップ『街-1グランプリ』

株式会社西日本シティ銀行
住所:福岡市博多区博多駅前3-1-1
https://www.ncbank.co.jp

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • パートナーシップで目標を達成しよう

 西日本シティ銀行(以下、NCB)は、2019年10月、SDGs啓発型子ども向けワークショップ『街-1(まちわん)グランプリ』を開催しました。このワークショップは、小学生がグループに分かれて、カードゲームでSDGsに触れながら、“ワクワクする楽しい街のアイデア”を考えるワークショップです。開催後、さまざまな企業や団体、教育機関等からのお問合せを多数いただきました。今回、この取組みの概要や狙いなどをご紹介して、SDGs達成を通じた地方創生をめざす方々との取組みに役立てたいと考えています。

カードゲームの特徴

 このカードゲームは、NCBと広告代理店・博報堂との協働で開発したオリジナルカード(以下、街-1カード)を使った、アイデアを考え発表しあうゲームです。創発するアイデアは ①社会課題の解決に寄与し、②たくさんの方と協働できるような、さまざまな仕組み(サービス、商品、イベントなど)です。つまり、SDGsの達成を通じて地域活性化を図る取り組みそのもの。小学校高学年を対象に開発しているので、わかりやすく“ワクワクする楽しい街のアイデアを考える”をテーマとしています。

 ゲームの遊び方は、場所を示すカード×1枚と、人・物を示すカード×2枚、計3枚のカードを組み合わせて、カードに書かれている事象を活かした“ワクワクする楽しい街のアイデア”を考えて発表しあうシンプルな仕組みです。
 場所を示すカード=「場所カード」は【太宰府天満宮】や【空港】【朝市】【古い空き家】など、人・物を示すカード=「人・物カード」は【会社を元気にしたい社長】【アウトドア好きの仲良し家族】など、いずれも具体的なもので、地域の課題や資源、技術を組み合わせて問題解決に導くものです。カードには、関連するSDGsの17のゴールがマーキングされていて、楽しみながら自然にSDGsを意識できるような仕掛けになっています。

開発者に訊く NCB広報文化部 武田怜子

―この「街-1カード」が生まれた経緯を教えてください。
武田 当行では、子どもたちに銀行を身近に感じてもらい、銀行と社会とのつながりについて楽しく学んでもらうために『お金のがっこう』という金融リテラシー教育に取り組んでいます。当行オリジナルの教材を使って、クイズや映像を交えて銀行やお金のことを学べる授業や銀行の窓口体験、一億円の重さ体験などの体験型コンテンツも交えながら、銀行について楽しく学べるプログラムです。昨年(2019年)ちょうど15回目の開催を迎えるにあたり、当行の創立15周年記念イベントとして、何か特別なコンテンツを開発しようと考えたのがきっかけです。

西日本シティ銀行 広報文化部 武田怜子

―そこにSDGsというキーワードが加わった理由はなんでしょう?
武田 『お金のがっこう』は、銀行と社会とのつながりについて楽しく学んでもらうためのコンテンツです。あらためて銀行と社会とのつながりとは何か? を考えたときに、当行は特に地域金融機関なので“地域を元気にする”ことが、やはり一番の大きな使命だと考えました。では“地域を元気にする”とは、どういうことなのか? 元気な街や人とはどんなものなのか? そうして考えを深めていった先に、SDGsの達成を通じて地域活性化を図るという地方創生SDGsの考え方にたどり着きました。
 さらに、SDGsの達成には「バックキャスト」志向でイノベーションを起こすことが必要だということを知ります。現状の発展形で未来を予想する「フォアキャスト」ではなく、在るべき未来を設定して、足りない技術や仕組みを創り出す「バックキャスト」の志向が大切で、それを実際に体験できるコンテンツならば、きっと小学生の皆さんにもSDGsや地域のことが楽しく学べるのではないか? と考えたのです。その結果“ワクワクする楽しい街のアイデア”を出しあうという形態が生まれました。

―実際にワークショップを開催してみて、どうでしたか?
武田 『街-1グランプリ』は、5~6人のグループに分かれてアイデアを出しあうゲームですが、企画段階では、イベントとして開催した場合に、はたして今日が「はじめまして」の子ども同士が、アイデアを活発に出しあえる雰囲気をつくれるのだろうか? が一番の課題でした。そのため、当行との産学連携協定の一環として、九州大学・西南学院大学に後援いただいて、当日は、九州大学から6名、西南学院大学から4名の学生の方にご協力をいただき、カードゲームのファシリテーター(進行役)として、個々のグループに入っていただきました。大人よりも子どもたちに年齢が近い大学生に協力いただいたおかげで、子どもたちが予想以上に活発にアイデアを言いあえる状況を作ることができました。約100人の子どもたちに参加いただいたのですが、みんな楽しそうで、大人では思いつかないような、すばらしい未来の街のアイデアがたくさん生まれました。中には、何かの新技術があれば事業化できそうなアイデアもありました。

―今後、どのような展開を考えていますか?
武田 まずは『街-1グランプリ』を、年1回程度のペースで継続開催できるように体制を整えたいと思っています。実は、企業や自治体、学校関係の皆さんから、いろいろとオファーをいただいているので、できるかぎり協働の仕組みも作っていきたいと考えています。