NCBのSDGs

西日本シティ銀行のSDGs達成への取組み

ワンクグッズをつくって売って、買って、社会に貢献しよう

Last Update | 2021.06.10

ワンクのSDGsプロジェクト

株式会社西日本シティ銀行
住所:福岡市博多区博多駅前1-3-6
https://www.ncbank.co.jp

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう

 西日本シティ銀行は、当行キャラクター「ワンク」の知的財産権を第三者が使用することを許諾し、製造販売業者が運営するWebサイトや店舗でオリジナルのワンクグッズを購入できるスキームを構築し、『ワンクのSDGsプロジェクト』を開始しました。このプロジェクトは、当行が得る「ワンク」の使用許諾料を、SDGsへの取組みとして社会福祉団体等に寄付する事業です。ワンクグッズの製造・販売、そして購入を通じて、より良い社会づくりや経済活性化に貢献することができます。

銀行でもできる、キャラクターを活用した社会貢献

 「2021年4月にスタートしたこのプロジェクトは、当行公式キャラクター「ワンク」の知的財産権を活かして社会貢献の輪を広げていこうという取組みです」と言うのは、プロジェクトの発起人 西日本シティ銀行 執行役員 小湊真美 広報文化部長です。「2005年(平成17)に当行の『ALL IN ONE カード』のキャラクターとして誕生したワンクは、犬の“ワン”と銀行の“バンク”が名前の由来で、公募によって名付けられました。誕生以来ずっとお客さまに気に入っていただいていて、たびたび『グッズを購入したい』というお声をいただいておりましたが、法律の関係で、私たち銀行はグッズを販売することができません。そんな中、行橋市の大国段ボール工業株式会社さまから、段ボールで作った立体型のワンク人形を見せていただきました。サンプルで作ってみたとのことでしたが、これが素晴らしい仕上がりで。ワンクは平面デザインが基本なので、立体化が難しいだろうと考えていたのですが、段ボール製のワンクを見て、とてもうれしくなりました。試作とは言え、せっかく素敵なものができましたので、本格的に必要な数だけ作っていただき、各支店に配って飾ってみたところ、お客さまから『購入したい』という声が再び聞かれるようになりました。こうしたお客さまの声やお取引先からアイデアをいただく中で、地域金融機関として私たちに何ができるのかを考えました。私たちが大切にしていることは、つねに地域の発展であり、同時に社会環境の変化にも敏感に対応していくことが必要だと思っています。そうして誕生したのが、今回の『ワンクのSDGsプロジェクト』です」と振り返ります。

西日本シティ銀行 執行役員 広報文化部長 小湊真美

 法律の関係でグッズの販売ができない、でもオリジナルのグッズを届けたい…そこで生み出されたスキームは次のようなものです。「当行が保有するワンクの知的財産権を、グッズの製造販売業者が使用することを許諾します。そこで製造販売業者はワンクの図柄を活用したオリジナルのワンクグッズを開発・製造しWEBサイトや店舗で販売します。グッズ販売によって得られた利益のうち、ワンクの使用許諾料を当行が全額社会福祉団体等に寄付するというものです。このスキームの特徴は、製造・販売を担う企業のビジネスを支援する仕組みであり、ワンクの図柄が入った商品を購入するお客さまも社会貢献活動に参加することができるという点です。『みんなで一緒により良い地域をつくろう』という気持ちをカタチに変え、その輪をどんどん広げていけるものだと思っています」と言う小湊部長。関係省庁との折衝も含めて、長い準備期間を経て、この寄付型販売スキームが実現しました。
 「ワンクはもともと、西日本シティ銀行のカードをお使いになる幅広い層のお客さまのパートナーとして、スタイリッシュで可愛らしくも、子どもっぽくならないようにデザインされたキャラクターです。飽きのこないワンクがシンボルとなって、このプロジェクトを広め、多くの方に参加いただき、地域の課題解決や更なる発展につなげていければと願っています」。

知恵と工夫で、困ってる人の役に立ちたい

 続いて「ワンクのSDGsプロジェクト」の発想のきっかけであり、プロジェクト製品 第1号「ワンクの段ボールオブジェ」を製造・販売している、大国段ボール工業株式会社さんにお邪魔しました。「そもそも段ボールは、国内でのリサイクル率が95%を超える環境にやさしいものなんです」と語るのは、大国段ボール工業株式会社 代表取締役社長 寺澤一光さん。「段ボールは、水でほぐすだけでリサイクルが可能で、いろんな業界で輸送包装の主な資材として使われています。ウチにも、多くの取引先企業から、自社の商品の特徴に合わせてカスタマイズした、輸送しやすい段ボール箱の製造注文をいただきます。ただ、扱いやすい分、極端に言えば『機械さえあれば誰でも作れる』ものなので、商品の差別化がしにくく、どうしても価格競争になってしまう。さらに、生産工場の海外移転による国内空洞化もあって、いわゆるBtoBの仕事は、なかなか成長が難しい状況になっています」と言う寺澤社長。そこで、新しい活路を見出そうと一般生活者向けの商品にチャレンジすることになったそうです。

大国段ボール工業株式会社 代表取締役社長 寺澤一光氏

キャットタワー SNOOZ(スヌーズ)
 「実は“猫と子ども”は、イケると思ってました。以前から『猫が段ボールで爪を研いでいる。でも、すぐボロボロになってゴミがたくさん出て困る』という話を聞いていました。ボロボロでゴミが出るのは段ボールの質が悪いから。ウチの国内産の段ボールなら、質が良くてゴミが出にくいものが作れるはずだって確信がありました」と振り返る寺澤社長。驚くのは「じゃあ、ちょっとやってみようかって、鉛筆で描いてみたんですよね(笑)。いや、デザインなんか勉強したことはないですよ。こんなカタチがいいんじゃないかって、いろいろ描いてみて、今のカタチができました。それが『グッドデザイン賞』を獲っちゃったもんで注目されて、猫好きの皆さんからたくさん注文をいただいています」とのこと。
 今や、大国段ボール工業の代名詞と言える人気商品『キャットタワー SNOOZ(スヌーズ)』はこうして生まれたそうです。2013年(平成25)のグッドデザイン賞を受賞した製品が、寺澤社長のスケッチから生まれたとは、意外でした。『キャットタワー SNOOZ(スヌーズ)』は、寺澤社長の言葉とおり、猫が爪を研いでも、細かい屑が少し出るだけで、ボロボロにはならず、だいたい3年くらいで新調される方が多いのだそうです。

 「成長が早い子どものおもちゃはね、使う期間が短いでしょ。せっかく良いものを買っても、すぐ成長して別のものが必要になる。でも質の良い段ボールならば、強度もあって、軽くて丈夫だし、だいたいのものは安くて作ることができます。使わなくなってもリサイクル素材なので環境にもやさしいから、きっと必要と思っていただけるはずだって。それに段ボールだから、好きなだけ落書きができるしね(笑)」と言う寺澤社長は、本当に楽しそうです。大国段ボール工業が運営するECサイト『段ボール職人』には、子ども用の机や椅子、のりものなど、10数種類のアイテムがラインアップされています。

  • 大国段ボール工業 本社
  • 工場の様子

 新型コロナウイルス感染の第一波を迎えた2020年4月、当行の全店窓口などに設置するための段ボール製の飛沫感染防止ボード約1,300枚を、いち早く製作し納品していただいたのも、大国段ボール工業でした。「段ボールはね、知恵と工夫でいろいろ役に立つんです。それは一般の方向けの商品を作るようになって、強く感じています。ものを運ぶ梱包資材だけでなく、遊具や教材、災害時の簡易ベッドなど、困っている人の役に立てるよう、知恵を出して技術を高めていきたいと思います」という寺澤社長。ちなみに、小学生の頃、図画工作の成績は? 「それがね、やっぱり良かったのよ」と笑ってくれました。