NCBのSDGs

西日本シティ銀行のSDGs達成への取組み

SDGs推進を通じて、新規事業や新商品開発にチャレンジする、独自のコンサルティング・プログラム

Last Update | 2021.06.09

SDGs事業アイデア発想塾

株式会社西日本シティ銀行
住所:福岡市博多区博多駅前1-3-6
https://www.ncbank.co.jp

株式会社九州博報堂
住所:福岡市中央区天神1-4-1 14階
https://www.kyushu.hakuhodo.co.jp
 

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 気候変動に具体的な対策を
  • パートナーシップで目標を達成しよう

 西日本シティ銀行と株式会社九州博報堂は、オリジナルのカードゲームを活用したコンサルティングプログラム「SDGs事業アイデア発想塾(以下 発想塾)」を協働で立ち上げました。この発想塾は、SDGsや地方創生に資するビジネスアイデア創出や社会課題解決への貢献を目指す企業を、地域金融機関と広告会社が共にサポートするワークショップ型のコンサルティングです。2015年(平成27)9月の国連サミットでSDGsが採択されてから5年以上が経過して、地域の中小企業でもSDGsへの積極的な取組みが行われるようになった今、では具体的に何をすべきか? 特に、従来の寄付やボランティア中心の地域貢献ではなく、事業として“持続可能な”取組みを模索する企業が増えてきました。この発想塾では、SDGsに関する理解促進にとどまらず、自社のリソースを活用しながら、より具体的な新規事業や新商品開発につながるアイデアを見出すことを目的としています。

SDGs事業アイデア発想塾のメニューの一つ、企業版『街-1カード』

プログラムの特徴

 「発想塾」は、オリジナルのカードゲーム(以下 企業版『街-1カード』)を活用し、ディスカッションを重ねるのが特徴です。参加企業の社員の皆さんが、自社の価値や事業の本質を理解し、「社会に良いこと」で「自社の収益につながる」事業のアイデアを、カードを使って発想します。
 企業版『街-1カード』は、 ①事業を実現する舞台「場所カード」、②事業を実現するプレーヤー「人カード」、③事業を通じて社会課題を解決するためのヒント「モノ(コト) カード」という、3つのカードを組み合わせてアイデアを発想します。カードは約60種類あり、自社の事業とは直接関連しないものが数多く含まれています。一見、自社とは関係のなさそうに思える要素の組み合わせで事業アイデアを強制的に発想させるもので、“あるべき未来”を描くバックキャティング思考のカードゲームと言えます。自社の事業の可能性を自由に拡散させた後は、そのアイデアの実現可能性や収益性などについてディスカッションを重ね、自社の強みやリソースを意識しながらブラッシュアップして、より具体的な事業化への道を探ります。

ワークショップで実際に生まれた事業アイデアの一例

 「発想塾」は、新しい事業アイデアを発想するだけでなく、実際に自社の事業として具現化し、社会課題を解決しながら収益を生むことを最終ゴールに置いています。そのため、ワークショップ終了後も、そこで生まれた事業アイデアを具現化するためのサポートも視野に入れています。地域金融機関である西日本シティ銀行と大手広告代理店である九州博報堂が、それぞれの強みやノウハウ、ネットワーク等を活かして、さまざまなコンサルティング[註1]をいたします
[註1]「発想塾」基本パッケージの費用とは別にコンサルティング費用が発生します(業務内容により費用は変動します)。

「SDGs事業アイデア発想塾」基本パッケージ

項目 時間 テーマ 内容
1 - 事前ヒアリング

ワークショップ前に企業の SDGs に対する想い、
企業の資産(人、技術、商品サービス、ネットワーク等)
および事業課題をヒアリング

2 30分 SDGsを知る

・SDGsとは何か? 17の目標について
・SDGs取組事例、SDGsへの取組みの考え方
・企業がSDGsに取り組む意味、メリットを知る

3 30分 新発想法を体験する

汎用の「街-1カード」を使用してアイデア発想を体験する

4 5時間 新アイデアを発想する

「企業版『街-1カード』」を使用して、
SDGsをテーマに 新事業/商品/サービスアイデアを発想する

5 - 報告会

・ワークショップ報告会の実施
・アイデアの実現方法の検討

開発者に訊く 西日本シティ銀行×九州博報堂

―「SDGs事業アイデア発想塾」が生まれた経緯を教えてください。
武田 当行では、2019年(令和1)10月、小学生を対象にしたSDGs啓発カードゲーム『街-1カード』を博報堂(現 九州博報堂)さんと共同開発しました。そのカードを使って“ワクワクする楽しい街のアイデア”を考えるワークショップを実施していく中で、子どもたちからは、いろんなアイデアが生まれてきて「これ、どこかの企業に事業化して欲しい!! 」と思えるものが多数ありました。『街-1カード』の、3つのカードを組み合わせて強制的にアイデアを発想する仕組みは、企業の事業開発や商品開発にも役に立つかもしれない…そこから企業向けのプログラム開発が始まりました。
澤田 小学生は、まだ発想が自由なので、およそ実現不可能だけど、斬新な視点でおもしろいアイデアがたくさん出てきます。ただ、ビジネスパーソンの場合は、どうしても現実を意識してしまうので、無難なアイデアしか出てこない。新しいビジネスを生み出すには、まずは、大胆に発想を飛ばしてアイデアを拡散させて、それをベースに実現可能なプランにブラッシュアップする必要があり、そのアイデアの“拡散”と“収斂”の過程を、プログラムのメニューに、どのように組み込んでいくかは、何度も議論を重ねました。アイデアの“拡散”は楽しく、“収斂”は真面目に、ですね。

  • 西日本シティ銀行 広報文化部 武田怜子
  • 西日本シティ銀行 広報文化部 植山笑子

―アイデアを“拡散”させるコツはありますか?
包行 プログラム開発時に社内でテストワークを行ったのですが、参加者には事前のインフォメーションをせずに「SDGsの新しいカードゲームを作ったんだけど、やってみない? 」みたいな感じで臨んでもらったんですが、「意外に楽しかった」という声が多く出ました。SDGsや、社会課題解決といったテーマだと、つい肩に力が入ってしまいがちなんですが、カードを使って自由に発想できる楽しさと、それが、次第に社会課題の解決につながるプランに練られていくので、楽しく発想できるというのは、本当に大事なポイントかなと思います。
植山 すでにいくつかお問い合わせをいただいているお取引先でも、自由に発想することの難しさに悩まれている場合が多いようです。新規事業のアイデアを考えても、どうしても現状からジャンプできず、どこかで見たことのあるような小ぢんまりとしたアイデアばかりで、なかなか議論が進まないと。
武田 そういう意味では、企業版『街-1カード』が、小学性向けのプログラムをルーツにしているので、楽しさをキープしながらアイデアを“拡散”させるには、とても有効なのではないかと自負しています。

  • 九州博報堂 第二ビジネスデザイン部 澤田健太氏
  • 九州博報堂 第二ビジネスデザイン部 包行花依氏

―地方金融機関と広告会社の協働はめずらしい事例だと思いますが
武田 当行は地域金融機関なので、地域経済の活性化に寄与することが大命題です。でも、法律で業務範囲が限られていて、企業版『街-1カード』を販売することはできません。一方で、このプログラムが地域の企業の皆さまのお役に立てるのではないか? という思いは強くありましたので、九州博報堂さんと協働で行うコンサルティングプログラムに組み入れることで、お客さまからフィーをいただき、SDGs推進のための、しっかりとしたソリューションを提供するスタイルにすることができました。
澤田 SDGsのポイントの一つに挙げられる「持続可能性」を実現するには、社会課題解決の取組みを事業化して収益を上げる仕組みが大事です。「発想塾」は事業として実施しますので、我々の責任の度合いも高まります。単純に楽しくアイデアを発想するだけの一過性のプログラムではなく、お客さま企業と我々とで、社会課題の解決につながる新しい事業を生み出すことを目標に、継続的に取り組んでいくことが大切だと考えています。
植山 ですから、「SDGsについて知りたい」だけでなく、「自社の技術や人財を活かして、社会貢献につながる新しい事業を生み出したい」という、より具体的なニーズをお持ちの企業の皆さまと、ぜひご一緒できればと思います。